不登校で悩む親子
2021/12/04
1.怠けているわけではない
不登校~行きたいけれど
不登校と聞くと、「学校で嫌なことがあって、学校へ行けなくなった子どものこと」と思われています。
不登校になった子ども達にもいろいろな理由があり、また、怠けて行かないわけでもないのです。
はじめは、些細なことだったかも知れませんが、本人にとっては苦痛に思えることが積み重なって
学校へ行けなくなってしまうような状態に陥ってしまって困っているのです。
どの子も、「友達と仲良く遊び、一緒に勉強して、楽しく過ごせるのが学校である」と当たり前のように信じています。
子ども達が目を輝かせて、仲間とたくさんの経験や体験を通して、学ぶ場所!
ところが、その学校が、楽しくなく苦痛でしかない場所になってしまっているお子さんが増えてきています。
それに伴い、そんな子ども達を抱えた親達の胸の内は、計り知れない程、子ども達と同じように胸が引き裂かれる思いでいらっしゃるのです。
決して学校に行きたくないのではなくて行けないのです。
夕べまでは「明日は行こう!」と思いながらも、朝になるとお腹が痛くなったり、トイレから出てこられない。
頭が痛くて吐き気もする。行く支度をしながらもため息が止まらない。
学校へ行って友達と一緒に楽しく過ごしたい!と願っているのです。それでも行きたい気持ちより、やっぱり行ったらまた同じ嫌なことがあるのでは・・
と考えて、行けなくなってしまう。それが長引くと、前日の夜から不安になり行きたくないと泣き出してしまう子もいます。
元気に学校に通っている子からすると「嫌なことなんてみんなあるし、それでもみんな学校に来ている、来ないのは怠けれているからだよ。」
と考えてしまうのは無理もありません。学校へ行けない子は、周りの環境が影響している場合もあるし、性格的に敏感に感じ取ってしまう子もいます。
コロナ禍もあり、現在不登校のお子さんの数も増えています。「コロナで休みが多くて学校に通うのが面倒くさくなった。家でゲームをしている方が楽しいから。」
と言う子も中にはいますが、学校がゲームと比べて「楽しい」が少ないのですね。
いじめがあったり、勉強が苦手で行きたくないとか、集団の中でコミュニケーションを取るのが苦手な子もいます。
担任の先生と合わないと言う子もいますし、発達障害が原因だったり、家庭環境が原因で行けない子もいます。
本当にたくさんの子ども達やお父さん・お母さん達の相談を、現場で聴いてきました。
幼稚園・保育園・放課後児童クラブ(学童)・小学校等の現場を知っているからこそ、子ども達や保護者の方達の気持ちに寄り添うことができるのが
私の強みですね! 現場サイドの様子や先生方の想いも理解しています。親としてどう対応していけば良いかという方法等もアドバイスしていきます。
悩んで苦しんで、学校という子ども社会を拒絶しなければならなかった状況から、一人でも多くの子どもに手を差し伸べて、心を楽にして「楽しい」を取り戻せるように
してやる事が出来たら・・・と願っています。
決して、不登校は怠けているわけではない。ということをわかっていただけたらと思います。
次回は、「不登校 パート2」をつぶやきます。